
家族で同じ仕事をしていると必ず衝突しますよね?そんな時どうします?
家族で同じ仕事をしていると必ずと言っていいほど衝突しますよね?
そんな時ってどうしてます?
父親との衝突
自分で家業である酒屋を継ごうと決め自ら飛び込んだ道ではあったんですけど、どうしても家族経営の家業だと意見の衝突というか考え方の違いというか価値観の違いというか、少なからず何かしら衝突があるかと思います。(ウチだけ?)
ウチの親父は2代目の後継者で初代創業者のおばあちゃんから酒あり食料品店を受け継ぎ、酒屋をメインとして業態転換をし酒ディスカウントとして経営していました。
当時は競合店もなく右肩上がりに売上を伸ばしていったようですが、競合店ができ売上も徐々に下がっていた時に僕が入ったので、親父の焦りと僕の「やらされてる感」でのイライラが度々衝突していました。
僕も僕なりに色々と考えて親父に話すんですけど門前払いで取り合ってもくれません。
そりゃ何十年と酒屋をしてきた大先輩だし自分の考え方とか自分のスタイルがあったので当然と言えば当然なんですけど、僕もお店のことを色々と考えたアイディアを聞いてもらえないと、チッ!って思っちゃいますよね。
時代は変わってるしやり方だって何通りもあるのに、何も試さないで売上を下げるだけでは廃業を待つばかりなのに、なんでアイディアを聞き入れてくれないんだろうというイライラ。
親父には親父の考えがあったのかもしれないですけどね。
後継者が多かった同級生
僕が生まれ育った町は小さく同級生でも家業を継いだいわゆる後継者が比較的多かったんです。
設備会社・飲食店・薬局・土建屋等々…。
なのでそんな後継者達と酒を飲む機会も多かったり街中で会って話したり、ウチに買い物に来てくれた時に色々と話し込んで親の愚痴を言い合ってました(笑)
でも後継者と話しているとやっぱり親は親で今までやってきた自信と誇りがあって、そんな仕事を始めたばかりの若造の意見なんてという考え方がその当時は多かったみたいです。
じゃあどうするの?
じゃあ自分の意見を聞いてもらう為にはどうしたらいいんだろうって考えた時に、もう話し合っても聞いてもらえないなら与えられた仕事に対して自分なりに考え結果を残すしかないんだよなって思ったんです。
だから与えられたことに対して自分の考えを盛り込んで、自分なりの説明でお客様に説明したり飲食店さんに自分が仕入れたお酒を提案したりと、少しずつ少しずつ結果を残すことができました。
そしたら今まで聞いてくれなかった親父もやれるかどうかは別として聞いてくれるまではなりました。
結果的にどう変わったのか?
少しずつ結果を残してきて話を聞いてもらえるようになってくると、自分のやりたいことがちょっとずつできるようになってきてっていう、それの繰り返しで本当に階段を一段一段登る感じですね。
一歩一歩だけど着実に前進するように。
数年すると親父にも変化があって何か提案をすると『考えてるだけで時間なんてあっという間に過ぎちまうんだから、とりあえず考えたことをやってみろよ!やってダメならその時にまた考えればいいんだから!』と背中を押してくれるようになりました。
僕は親父のこの言葉に今でも感謝しています。
この言葉があったからやりたいことをやりたいようにできるようになったし、一番の強みは長年酒屋としてやってきて家族を支えてくれた親父が後ろで構えててくれたからなのかなって今になって思いますね。