
先人の方達の教えは大事だとは思うけど、そこに固執しちゃうとダメなんじゃないかって思うんですよね。
『ったく今時の若いもんはよ〜』とか『俺が若い頃はなぁ』とか、今まで僕も色々な人達に言われてきたし、酒販店の先輩方にも【またかよ】って思っちゃうほど聞かされてきた言葉です(笑)
過去の武勇伝ほどくだらなく意味のないものはないと思っている酒のしのぶや三代目の僕です。
それはその時はそうしなきゃいけなかっただけ
親父が店に入ったばかりの時は今でいうコンビニ的な感じの店だったんで、ウチの親父も酔っ払うと「俺が若い時は野菜カゴを背負って電車に乗っていわきの市場に買い付けに行ってたんだ!」って、もう何回目?ってくらい聞かされました。
でも僕はそれを聞くたびに【その時はそうしなきゃお店をやっていけなかっただけのことでしょ?】って思ってました。
あっ!めんどくさくなると親父に直接言ってたかも(笑)
でもそういうのってあくまでも結果論であって違う方法もあったのかもしれないじゃないですか。
親父の時はたまたまその方法しかなかっただけであって。
いや凄い事だと思うし僕も同じことをやってみろって言われたらできないかもしれないけど、実際にそれをやらなきゃお店としてやっていけなくなるって言われればやるしかないですよね。
過去の成功も
例えば《商品を仕入れてこうやったらいつも10本しか売れなかったのが50本売れるようになった》という方法があったすると、それを10年後も20年後も同じやり方で売れ続けるなんてのはないんじゃないかと僕は思います。
その時々での売り方もあるし売れ方もあるし。
常に同じ物が同じ方法で売れ続けるのであれば、こんな楽はことは無いですよね?
以前はこうやったら売れたってのは『その時に売れる商品であった』ってのと『その時に売れたやり方があった』ってことであって、今も同じ商品が売れてるのか?って言われたら疑問だし今もそのやり方が合ってるのか?って聞かれたら正解!って胸張って言えるかどうかはわからないですもんね。
結局はその時はそれが良かったってだけで今の時代でも同じやり方でいいのかどうかだと思うんですよね。
老舗と若手の飲食店さんの話
浪江の時にお取引させていただいてた飲食店さんの話なんですけど、お店が暇なんだよね〜と相談された時に新しいことを提案すると『でも今までこれでやってこれたからいいかなぁ』って言うのは決まって古くからやられている飲食店さんで、提案に『それ面白そう』って乗ってくれるのは若手の飲食店さんでした。
『今までやってこれたから大丈夫』って暇だって相談されてるのに【新しいことをして失敗する恐怖】よりも【今までと変わらないけど安心】を選んでしまってたんですよね。
現状維持=衰退だと僕は思ってます。
やっぱりそう言う飲食店さんは自ずと客足が遠のいてしまいました。
逆に新しいことにチャレンジする若手の飲食店さんはお客様にも伝わったようで繁盛店になり、70人入れるお店だったのに週末は予約を取るのも困難なお店になりました。
教えは大事だけど
昔の人達の教えは大事だと思います。
思いますけどそこに固執しちゃうとそこから先に進めないんじゃ無いかとも思います。
あ〜あん時あの人こんなこと言ってたなぁって思い出すことはいいと思うんですけど、そう言われたからとかそう教えられたからといってその考え方を変えないで行くと、時代が変わってもついていけなくなるんじゃ無いかなって偉そうですけど思うんですよね。
あくまでもその時代その時代で流れがあるわけでその流れに乗っかってみる方がいいと思うし、流れに逆らってみるのも面白いことだけど逆らうってことは流れがわかってるからできることであるし、そもそも流れがわからなかったら逆らうことさえできないですからね。
って結局僕は何が書きたかったんだろう…。