
【入手困難=美味い酒】ではないと僕は思ってます
入手困難だから美味いお酒なのか?普通にどこでも手に入るお酒でも美味いのは星の数ほどあると思う。確かに販売店の数が少なかったり製造量が少なくて入手困難になってしまった美味いお酒もあるけど『入手困難=美味い酒』ではないと思う。最終的には飲み手の口に合うか合わないかだけじゃないのかな。
— 佐藤浩一 酒屋の三代目 (@saketen51) 2017年12月3日
昔から人と同じことが嫌で取り扱ってる商品もなるべく近隣の酒屋さんと被らないような品揃えにしてきたら、いつの間にか「この辺じゃ置いてないような変わった商品が置いてあるって聞いてきたんだけど」と言われるお客様が増えてきて、それについては僕は目指していたところなので嬉しいことです。
嬉しいことではあるんですけど【入手困難=美味い酒】と思われているお客様もいらっしゃるようなので、あくまでも個人的な意見ですが少し書かせていただこうかと思います。
そもそも不味い物はない
今の酒造りにおいて技術も進んでいるし正直な感想として不味いお酒って無いと思っています。
美味い・不味いというよりも『自分の好みに合うか合わないか』って事なんじゃないかと思うんですよね。
もちろん十人十色で好みは分かれるところだと思いますけど、自分には合わないと思ったお酒も誰かには合うお酒って事だし、当然その逆もあるわけです。
だからお酒って面白いんだと僕は思います。
入手困難になるのは何故?
お酒ってそれこそ星の数ほどあると思いますけど一部の入手困難なお酒は何故そうなるんでしょうか?
まず第一に製造量が少ないということがあるかと思います。
蔵元さんの規模によっても大きく変わるだろうし、そもそも自分で造れる限界があるからと少ない量しか造らない蔵元さんもありまして、売れるからといって製造量を増やすと設備投資もかかるだろうし、製造量を増やすことによって味わいが変化してしまった蔵元さんを見てきているので、そこは各蔵元さんの判断で良いんだと思います。
そして販売店数が少ないというのもありますね。
蔵元さんは販売店をある程度エリア制をとっている部分もありまして、例えばいわき市ではウチで販売しているから他の販売店さんは取り扱いができないとか、福島県内で1店舗とかいう商品もあります。
これは蔵元さんも販売店さん同士でバッティングしないようにという配慮の元に決められています。
入手困難=美味い酒?
題名にも書きましたけど入手困難だから美味い酒なの?って聞かれたら、僕は一概には言えないんじゃないかと思っています。
美味いから人気があって上に書いたような理由から入手困難になっているお酒も確かにあります。
じゃあ逆にどこでも買えるお酒は不味いのでしょうか?
僕はそんなことは絶対にありえないと思います。
普通に手に入るお酒でも美味いお酒は沢山ありますからね。
まぁ最終的には自分に合うか合わないかの判断にはなると思いますけどね。
なので本当に自分に合うお酒を見つけるためにも色々なお酒を飲んでみると良いかと思います。