カートの中0

昔から人と同じってのが嫌だったんだけど、今となってはそれが良かったと思ってます

カテゴリー  2018.01.11

 

 

 

友達がナイキのスニーカーを買ってもらったって中学時代に自慢されたけど、僕は『ふ〜ん』程度にしか思ってなかったし羨ましくなかった。リーバイスのヴィンテージを買ったって社会人になってから自慢してた友達がいたけど、僕は『ボロボロなのに高いんだろうなぁ』程度にしか思ってなかったし羨ましくなかった。それよりも自分が好きだなって思った物だけでいいやって思ってたんですよね。

中学の時に同級生と喧嘩したら次の日からクラスメートからシカトされるようになったけど、それでも僕の所に来てくれる友達も居たから気にならなかったし、自分のことをわかってくれる人間だけでいいやって思ってました。大学に入学したての時も部活内で同じようなことがあったけど、それでも僕のことをわかってくれる人間がいてくれたから気にならなかった。

今思うとやっぱり変わり者だったのかな?(笑)

でも自分を変えてまで付き合いことが嫌だった。流行っててみんな持ってるからって自分も同じものを持つのが嫌だった。これは今でも変わらないんですけどね。

みんなと同じことが嫌だったってことを自分が仕事をするようになって、仕事として考えてみた時に自分だけ目立ちたかったっていうわけじゃなく、人と同じだと埋もれてしまうのが嫌だって思ったんですよ。

簡単に言えば【その他大勢】になるのが嫌だったんです。

そんなことを思ってたのは今から20年前くらいかな。

だから他のお店と同じラインナップでは嫌だったし、自分が親父に言われた仕事をこなすだけで【やらされてる感】しかない仕事が嫌だったんですよ。だから自分で実績を作りたかったし、親父に認めて欲しかったから当時他のお店では扱ってなかった本格焼酎を始めたんです。

そりゃ時間はかかりますよ。その時に親父に言われたのが『3年や5年で結果が出ればいい方だ』って言われてて『そんなわけないじゃん』って勝手に思ってましたけど、実際にウチのお店が本格焼酎が揃ってる酒屋としてお客様に認知されるまで10年近くかかったんじゃないかな。当時はSNSも無かったしホームページは蔵元さんが認めてくれた特約販売店としてのエリアを無視してしまうからってやってなかったし、毎月安売りの広告の中に『たまに飲むならこんな酒』ってコーナー作って紹介したり、飲食店さんに提案し続けて委託販売という形で置いてもらったり、とりあえず知ってもらうということから始めたんですけど、ほぼ口コミでしか拡がらなかったから時間はかかりました。

でも時間はかかったけど『しのぶやに行けばなんか変わった焼酎があるって聞いて来たんだけど』ってお客様に言われた時には嬉しかったですね。やっと認めてもらえたんだって。

その後も自分で飲んで美味いと思った商品であったり、仲間の酒屋さんに『これ良いよ』ってオススメしてもらった商品ばかりを扱うようになり、震災後は今の場所に移ってからはさらに少数精鋭の商品で『自分の好きなもの』っていう偏ったラインナップですけど、それでもこんなわかりづらい場所に来てもらえるようになってありがたい限りです。まだ商品ありきの部分も正直多いかと思うので、これからは『酒のしのぶや三代目店主の佐藤浩一のオススメするお酒』を買いにきていただけるようにならなければと思います。

そして【人と同じのが嫌だ】っていう変わり者の僕で良かったって、今となっては本当に思いますね。

 

 

 

 

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