
新酒鑑評会で金賞受賞は素晴らしいことだけど、そこが目的ではないんじゃないかなって思います
こんなこと書くとまた叩かれちゃうのかなぁ…。
でもずっと気になってたし先日とある蔵元さんの社長さんの投稿に激しく同意して、僕も自分の意見として書いておこうと思ったんですが、最初にお断りしておきたいのは『新酒鑑評会』で金賞を受賞することはとても素晴らしいことだと思いますし、当然ながら蔵元さんの技術がなければ金賞受賞は不可能だと思っています。
新酒鑑評会を否定するつもりは全くありません。
金賞受賞が全てなの?
先にも書きましたけど金賞を受賞するだけの技術があるということは、本当に素晴らしいことだと思いますし、その技術を用いて出品酒以外の通常販売されるお酒のレベルが向上するのも良いことだと思います。
でも金賞受賞することが全てなんですかね?
僕が偉そうにこんなこと書いちゃいけないのかもしれないですけど、日頃の鍛錬の成果が新酒鑑評会で金賞を取るのは、技術が伴わないと当然取れないので素晴らしいことだとは思いますが、金賞を取ることが目的になっている部分もあるのかなって思っちゃうんです。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが新酒鑑評会はいわゆる『それ用のお酒』で金賞を決めるんですけど、最近はそれ用のお酒を『金賞受賞酒』として売り出している蔵元さんもありますが、普段は口にすることが少ないお酒なんです。
それであれば一般に販売しているお酒を鑑評会に出品して、普段の味わいで見てもらった方が良いんじゃ無いか?って昔から思ってたんですよね。
金賞受賞していなくても
僕が思うに新酒鑑評会にお酒を出していなくても美味いお酒を造る蔵元さんはたくさんあると思っていますし、僕は逆にそこをウリにしていない蔵元さんのお酒の方が好きかもしれません。
よく首掛けで『金賞受賞蔵の酒』ってついてる商品を見かけますけど、そこのウリにするのもどうなのかなって思うんですよね。
飲み手であるお客様が美味いと思えば金賞受賞してなくても美味いお酒だと思うし、自分には合わないお酒だと思えば金賞受賞してても関係ないんですよね。
僕も自分で扱うお酒を選ぶ基準として金賞を受賞している蔵元さんかどうかなんて全く気にしてなくて、僕が飲んで美味いと思えばそんなこと関係なく扱いたいと思います。
ついでに言いますと雑誌に載ってるから扱いたいとか雑誌に載ってないから扱わない、なんてことも全く関係なく自分で気に入った商品だけを扱わせてもらっている感じですね。
最後にもう一度書いておきますが『新酒鑑評会』を否定するつもりも『金賞受賞蔵』を否定するつもりも全くないんです。
ただ金賞を取ることが目的になっているのは違うんじゃないかなっていう個人的意見です。