
特別なことをしてる訳じゃないんですけど『その他大勢』にはなりたくないと思ってます
特別なことをしてる訳じゃないけど
仕事を始めた頃から歌の歌詞じゃないけど『一番』にはならなくてもいいから『唯一』になりたいと思ってて、特別なことをしてる訳じゃないけどその他大勢にはなりたくないと思ってました。
だからなのか『普通』ってのが嫌いだったんです。
【普通】ってのを調べてみると
普通(ふつう)とは、広く通用する状態のこと。
〜Wikipediaより〜
要は誰でもどこでもできる事をやっても誰でもどこでもやれるってことは、ウチのお店じゃなくてもできるってことだし僕じゃなくてもできることなんですよね。
だったらウチでやらなくてもいいじゃんって。
んで、お店の方向転換をする時も他のお店ではまだやってなくて、自分で飲んで美味いと思ったから本格焼酎に力を入れ始めたんですけど、そりゃ最初なんて見向きもされなかったですよ。
だって当時の焼酎って言えば無味無臭のサワーのベースになる甲類焼酎が主流で、本格焼酎なんて大手5社の銘柄があれば間に合うくらいの時ですからね。
それでも続けたからお客様からは『ここに行けば変わった焼酎があるって聞いて来たんだけど』って遠方からも来てもらえるようになりました。
でもこれだって特別な事をした訳じゃないですよね。
酒屋さんで本格焼酎を売るのって普通ですからね。
だから他のお店さんも本格焼酎を始めた頃に、蔵元さんから直接仕入れる方法に変えていったんです。
真夏だけど店の前に『燗酒あります』ってのぼりを立ててみたり、お店の入り口のガラスに大きくお酒の名前を書いて貼り付けて中が見えないようにしたり色々とアピールをしてみたんですけど、すぐ近所の方から『お店ってどこにあんの?』って電話があったりして、まだまだだなって思いながらなんだかんだと試してたんですよね。
まずは知ってもらわないと
先日テレビで軽部さんが言ってた言葉が胸に刺さったんですけど
悪名は無名に勝る
誰が言った言葉なのかはわからないけど本当そうだよなって妙に納得しちゃいました。
たとえ悪名だったとしても知られていないよりはマシって事だと思うんですけど、できれば悪名じゃない方が良いけど悪名だとしても知られてないよりは全然良いと思ってて、真夏なのに『燗酒あります』ってのぼりも「夏なのに燗酒?バカじゃないの?」って思われたとしても、駅前にある(←浪江時代は浪江駅真ん前でした)変な酒屋って思われたとしても、まず気にはしてもらえたことにはなるじゃないですか。
それが来店動機になるかどうかは別として気にはなった訳だから、お客様に『駅前の変な酒屋』としてだとしても知ってもらえたんじゃないかなって。
それが徐々に来てもらったお客様に【変な店】から【面白い店】に、覚え方を変えてもらえるようにすりゃ良いんじゃないの?って。
まずは知ってもらうことが大事なんだって思うんです。
奇を衒ってる訳では
酒屋なのにジーンズ売ってるとか酒屋なのにビール売ってないとか、僕も別に奇を衒ってる訳じゃないんですよ。
奇を衒って狙ったとしてもそれはすぐにバレると思います。
単純に僕の場合はジーンズが好きで児島ジーンズも自分で履いて良いと思ったから扱ってるし、ビールを売らないのもまず自分で飲まないし他のお店で買った方が安く買えますからね。
もしビールを扱ったとしても僕が飲まないから説明できないし、僕が売らなくても良いなら僕の店じゃなくても良いのかなって。
自分でちゃんと説明できるように自分で好きな商品しか扱ってないんですよ。
それが結果的に変な店っていうイメージになったとしても、お店を知ってもらうって意味では正解なのかなって僕は思います。
思いますけど捻くれ者の僕の考え方なのでどうなんでしょうね(笑)