
売上を選ぶよりも自分のやりたいことを選んだ形にはなりましたけどね
どうも!
酒のしのぶや三代目店主の佐藤浩一(@saketen51)です。
結果的に売上を選ぶよりも自分でやりたいことを選んだ形にはなりましたけど正直怖かったですよ。
方向転換するのが正しかったのか?
僕が三代目としてお店を継ぐことを決めた時に親父がディスカウントとしてやっていた業態を、方向転換しないと今後のお店の存続が危ういと思ったんですけど正直怖かったです。
その時に色々話し合いました。
二代目店主の親父をはじめ、母親とか当時お店をやっていてくれた姉とかも含めて、今後の方向性について何日も話し合いました。
その時に出た内容で
ディスカウント商品を買いに来てくださるお客様は、方向転換後は来ていただけなくなるだろう
という事でした。
安売りをやめる=売り上げが減る
これは本当に怖かったぁ。
売り上げが上がらないから売り上げを上げようと試行錯誤したり努力したりするのが当然なのに、正直言って僕がやろうとしていた事は売り上げを捨てる事と同じなんじゃないかって。
売り上げを捨ててまで、今やらなきゃいけない事なのかって。
商売として売り上げを捨てるという事は、大袈裟かもしれませんが自殺行為と同じ事なんだって。
でも、それでもやりたい事があったし、方向転換をしなければいけないんだって思ったんです。
本当に不安と怖さしかなかったです。
自分の考えで失敗したら昭和28年から続いてきた『しのぶや』が消滅してしまう。
根拠のない自信
だけど、B型の特徴だって何かで読んで奥さんも凄く共感してたんですけど【根拠のない自信】って言うんですか?
僕の得意技なんです。それ。
奥さんにも『その自信はどっからくるの?』ってよく言われてました。
自分でもわかりません。
でも、やれる気がしたんです。
本格焼酎に力を入れ始めた時も、全然売れない商品を大量に抱えてましたけど、絶対に売れるって根拠の無い自信に満ち溢れてました。
表向きはですが。
そりゃ怖かったし、不安しかなかったですけど『やるしかなかった』んですよ。
やらなきゃお店の存続自体に危機感を感じてました。
変えないで辞めてしまうよりも、変えて失敗の方が自分的にもカッコいいかなと。
浪江時代のお店は
初代の頃から地元の人達の何でも屋的な感じでやってまして、その頃からの古いお客様も多くいらっしゃいまして、当時は雑貨とかもやってたんですがほとんどが自家消費。
そこも減らしました。
近所のおじちゃんとかおばちゃんとかに『ここで買えないと遠くまで行かないとなんないから大変なんだよね』って言われるような物は少しは残しましたが、基本的には酒専門店に路線変更したかったので、丁寧にご説明して理解していただいて謝って。
だから、震災前は酒専門店みたいになってきてるけど、ちょっとだけ雑貨なんかもありディスカウント商品も少しは残したお店でした。
今は地元を離れいわき市で自分の思うようなスタイルのお店ができているので満足ですけど、これだって震災に遭わなかったらどうなっていたことか。
自分のやりたいように
僕が方向転換したのが成功だったか失敗だったかは環境が変わってしまった今となってはわかりませんが、今後も僕は自分のやりたいことをやりたいように続けていくと思います。
誰かにやらされるのではなく自分のやりたいように。
それが正解か失敗かなんてその時点ではわからないし、『とりあえずやってみてダメだったら変えればいい』という親父の教えを僕はこれからも守っていきたいと思います。