
身をもって経験したからこそ説得力って増すんですよね!
19歳の夏
あれは今から26年前のことでした。
当時僕は19歳で大学1年生。
柔道を続けていたことで大学に入ることができ、合宿所生活を楽しんでいた最初の夏でした。
柔道部の合宿所といっても古いアパートを丸ごと一棟借りて合宿所にしていたんですけど、風呂とトイレは共同で部屋は約10畳の和室に台所が付いた一人一部屋の極々普通のアパートでした。
そんな合宿所生活を楽しんでいた日差しの暑い日でした…。
薄々は感じていたんですけど夜寝て起きると何故か体が痒いんです。
古いアパートだし畳の部屋だしこれは間違いなくダニだなって思って、ホームセンターに行って何か退治できるものを探していたんですよ。
そしたら名前は聞いたことがあったけど使ったことがなかった『バルサン』を見つけたんです。
使ったことはないけどテレビCMでも観るしこれにしてみようってことで買って帰りました。
バルサンを使う
使ったことがなくても使い方を見れば簡単だし、ちょうど夏休みで朝から部活もあったからやってみようってことになったんです。
説明通り使ってみたら使い方自体はなんら難しくなかったんです。
すぐに大量の煙がモクモクとたちこめました。
ちょうどこんな感じに。
すぐに部屋を締め切り説明に書いてあった所定の時間を過ぎたので、煙を抜くために窓を全開にして空気の入れ替えを行ったんです。
時間にして1時間は窓を開放してたかと思います。
そのあと事件は起こりました…。
それは突然やってきた
部屋の換気も終わったしこれで痒くならずに快適に寝れると思い、昼食を終えたばかりだったので昼寝をしたんです。
寝ているとだんだん息苦しくなってきたんです。
元々ウチの大学があった場所は心霊的にも色々と噂がある場所で、合宿所で僕自身も夜中にお風呂場の外の人が通れない場所を動く人影を見たり、深夜に2階から外を見たら市松人形が歩いていたりと嘘のような本当の体験をしていた僕だったんですけど、金縛りとか寝てる時に息苦しくなることはなかったので、さらなる恐怖が僕を目覚めさせました。
恐怖でなのか夏だったからなのかはわかりませんが、起きた僕は汗をビッショリかいていました。
恐る恐る目を開け周りを見渡すととりあえず誰もいません…。
起き上がって足元を見ても誰もいません…。
でも息苦しさは続いています。
その時でした!
ピーピーと奇妙な音が聞こえてきたんです。
その奇妙な音は意外と僕のすぐ近くから聞こえてくるじゃないですか!
音のする方を見ても誰もいないし…。
キョロキョロして確認はするけど誰もいないし…。
やっとその奇妙な音が僕の口からだったことに気づきました。
そうバルサンによって呼吸器系をやられてしまったんですよ!
すぐさま実家に戻り叔父さんの病院に行って診てもらったんですけど診断結果は『気管支炎喘息』
バルサンはノミ・ダニにも効果抜群ですが人間にも効果抜群なのでお気をつけください!