
いらしてもらったお客様に最も喜んでもらえることは?
初めてのお客様がいらした時はキンチョーしてしまう酒のしのぶや三代目の佐藤浩一です。
だって声をかけるタイミングとか何をお探しなのかとか色々と頭の中を駆け巡っちゃうんです…
だから最初のお客様の時はあまり話せないんですけど、決して機嫌が悪いわけでもめんどくさいわけでもありませんからね!!!
初めていらしたお客様が会津の入手困難なお酒を探してた。ウチでは扱ってないので販売店さんをメモして渡してあげた。商売っ気がないと言われるけど僕はこのやり方を変えるつもりはないかなぁ。だってお客様が喜んでくれたら僕も嬉しいから。それは買う買わないは別としてね。#僕のスタイル
— 酒屋の佐藤浩一改めドカベン山田太郎 (@saketen51) 2017年6月3日
何がサービス
先日初めていらした女性のお客様がいました。
そのお客様は『初めてなんですけどちょっと見させてください』と入っていらっしゃいました。
その後すぐに『〇〇(会津の入手困難なお酒)ってお酒を探していわき市内のお店を色々と見て回ってるんだけど、ここも変わったお酒置いてるから行ってごらんって友達に教えられて来たんですよ』と。
なんという有難いお言葉でしょう。
詳しくお話を伺ってみると京都にお住いのお姉さんに福島のお酒を送ってあげてるんだけど、希望されてるお酒がなかなか買えなくて仕方なくプレミア価格で売ってるお店で買ったりもしているとのことでした。
そのお客様もお姉さんに喜んで欲しくて希望されたお酒を探すために、何軒もの酒屋さんを回っているんだろうし、喜んでほしくて少々高くてもプレミア価格で買ってしまってたんだと思うんですよね。
残念ながらウチでも取り扱いのないお酒でした。
なのでいわき市内の販売店をご紹介したら、すでに行ったけど予約で1年先まで埋まってると言われてしまったそうです。
なんとかできないもんかと思って蔵元さんに電話して販売店さんを教えてもらうか、もしくは蔵元さんで販売してもらえないか確認してみてはどうかとお伝えしました。
それから僕の知ってる限りの販売店さんを思い出しお伝えしたんですけど、忘れちゃうからと言われたので僕はメモ書きにしてお渡ししました。
それを持って今度行ってみるとお客様は帰られました。
商売人として
商売っ気ねぇよな!ってよく言われるんですけど、僕は自分で自分の対応は間違ってなかったと思います。
扱ってないですと断るだけなら簡単です。
それじゃなくてこれも美味しいですよってオススメするのも簡単です。
でもそれってお客様は喜んでくれるんでしょうか?
今回の場合は仮にウチで買ってもらえなくてもそのお客様は販売店の情報を知ったことによって、お姉さんに希望されたお酒を手にすることができれば嬉しいだろうし、そのお姉さんも嬉しいと思います。
そしたら僕も嬉しいんです。
だってお客様に喜んでもらえるんですから。
ウチで何か買えばお客様・何も買わなければお客様じゃないって考えは全くなくて、少なくてもウチにあればウチで買われたと思うし少なくてもウチに来てくれてるんだから、何も変われなくてもウチのお客様なんです。
そしたらお客様に喜んでほしいじゃないですか?
商売人としては失格なのかもしれないですけど、僕はこの考え方は今後も変えるつもりはありません。
これが僕のスタイルなので。
そのお客様はもう2度とウチに来ないかもしれないけど、そんなことはどうでもいいんです。
喜んでさえもらえれば。
何を喜びとするか
ウチに来ていただいたお客様がウチで買おうが買うまいが喜んでもらえたら僕も嬉しいんです。
逆に僕もどこかに買い物に行って同じようなことをしてもらったら嬉しいですからね。
小さい頃から教えられませんでしたか?
自分でされて嬉しいことは人にもしてあげなさいって。
綺麗事言ってるだけじゃん!って言う人もいるかもしれないけど、僕が良けりゃいいし僕が楽しけりゃいいんですよ。
僕の店だから。