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酒屋として色々とやってきたことが結果的に無意識のうちにターゲットを絞ってきたんだって気づきました

カテゴリー  2017.07.22

 

 

子供の頃に遊ぶ時ってドッジボールやるグループもあれば、パッタ(メンコ)をやるグループもあればドロケイをやるグループとか色々なグループがあったんですけど、結局は自分の好きなことをしたいと思ってやってたら同じのが好きな人が集まってきてたんですよね。その日の気分によって遊ぶことが変わったりグループの人達が変わったとしても、集まるのは共通の楽しみがある人達が集まるわけじゃないですか。

これってコミュニティーですよね?

子供の頃から誰かのコミュニティーに入って行ったり、自分でコミュニティーを作ったりしてきたんだなって今日ふと思ったんですけど、なんか商売も同じなのかなって僕が酒屋として23年やってきて思ったことを書いてみたいと思います。

僕が実家である酒屋の跡を継ごうと決め大学を卒業してすぐに仕事を始めたんですけど、何度も書いてきましたがその当時は他店と1円の勝負をしていた酒ディカウント店でした。他店の新聞折込が入れば隅から隅まで価格をチェックして、ウチで1円でも高い商品があればすぐに問屋さんに電話をして価格交渉し、価格が下がらなければ違う問屋さんに価格交渉を投げかけてみて仕入れ価格が安ければ仕入先の問屋さんを変えてしまうこともありました。

そこまでしてまでも【価格を下げるのは全部お客様のため】って呪いにかかってたんですね(笑)

だからお客様も他店が1円でも安ければそちらに買いに行ってしまいます。ちょっと遠くて隣町とかにだって安けりゃガソリン代かけてでも買いに行っちゃうんです。冷静に考えたらガソリン代かけて買いに行くよりもウチの方が安いのに!!!って心の中でいつも思ってました。

このままじゃウチは潰れる!と思い色々と試行錯誤を繰り返しながら、仕事を始めてから3年後くらいだから今から20年前に本格焼酎に力を入れ始めることにしたんです。その当時は大手メーカーさんの5種類があれば本格焼酎なんて間に合うくらい、焼酎といえば大五郎とかトライアングルとかの甲類焼酎だった地域だったので売れなかったですね。それでも諦めずに本格焼酎の良さを来たお客様一人一人にご説明したり、とある居酒屋さんでオープンして1年経って集客に困っていたお店があって「何かないか?」って相談されたので、ウチでオススメの本格焼酎を10種類くらい委託販売で売れたら同じ物を持って行って清算するようにしたり色々とやりましたね。

そのおかげでその居酒屋さんには本格焼酎好きなお客様が集まるようになり、次第にお客様の方から「こういう焼酎ないの?」って聞かれるようになり、居酒屋さんからウチに相談があって種類を入れ替えたりしてると、益々本格焼酎好きなお客様が集まるようになり、うちが納品していることがわかるとお客様がウチに来て商品を選んで「今度お店にこれ入れておいて。俺から言われたって言えばいいから。」って。

そうやって『本格焼酎といえば酒のしのぶや』という口コミが拡がり、本格焼酎が好きなお客様に来ていただけるようになりました。その後は『しのぶやに行けば何か変わった商品があるからって聞いてきたんだけど』というお客様が増えてきました。

何が言いたかったのかというと【ターゲットを絞ろう!】ってビジネスではよく聞きますけど、僕もターゲットを絞るの意味が全然わからなくて、お客様は全て来てほしいと思って仕事をしてたんですけどさすがにそれは無理な話で、だったら自分で【コレだ!】って思うものに力を入れてアピールしていくと、その【コレだ!】ってのが好きなお客様が集まってくるんだって最近気づいたんです。

ウチの場合は酒ディスカウントの時は1円でも安いところから買うというお客様が集まり、本格焼酎に力を入れ始めてからは本格焼酎が好きなお客様が集まり、蔵元さんから直接仕入れて他店と違う商品を扱うようになると変わったものが好きなお客様が集まってきて、結局はやってきたことがターゲットを絞っていたんだって。というかターゲットを絞るのことによって自分でコミュニティーを作って、そこに参加してくれる人が多くなればビジネス自体も楽しくなるんだと思いました。

あれ?何が書きたかったんだろう…。

 

 

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